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ミニレイアウト~地面作り

(このエントリーは、2年前にホームページへ掲載したレイアウト製作記の転載です。写真と文章は当時のものです。)

Dec.15.2006

地形ができあがったところで、地面の製作に入りました。

地面作りはレイアウトの製作の中でも楽しい工程ですが、いつも色合いに悩んでしまいます。また、着色にはアクリル塗料を使っていたので換気していても部屋中に異臭が充満し、乾燥するまで続けての製作ができなかったり、健康にも良くないですよね。
ということで今回は地面の塗装をせずに済ますことを考えました。最近、色付きのプラスターが販売されているので、これを調色して済ませようというものです。

使用したプラスターはモーリン製のシーナリーサンドグレー粗目(No.352)とクリーム(No.153)です。粗目を使ったのはたまたま手許にあったからで、特に意図はありません。あらかじめ少量を混ぜ合わせてテストした結果、グレー:クリーム=1:1から2:1くらいにするとイメージに合いました。アクリル塗料のバフと薄灰色を混ぜた感じです。道路は灰色っぽく、その他の地面は茶色っぽくしています。
粒の大きさはNスケールでは粗く感じるので、茶漉しにかけて細かい粒子だけを使っています。道路以外の地面はそのままでも良いかと思います。まあ、草を生やせばほとんど見えなくなるものですが・・・。ちなみに茶漉しは急須売り場で売ってます。


モーリン製シーナリーサンド2種と地面製作の道具類

モーリンのプラスター使用説明書きには、水を加えて・・・とありますが、早く乾燥させるために燃料用のアルコールを加えました。水だと乾燥までに半日~一日かかりますが、アルコールだと数時間で乾燥します。そのため、一日の休日のうちに次の工程へ進むことができます。乾燥後の見た目も強度も問題なさそうです。


駅前のメインストリート

塗り方は次のようにしました。まず、万年皿などへプラスターの粉を入れ、そこへアルコールを注ぎ、筆ですくいながら塗りつけていきます。粉自体は溶けるわけではないので、適当にかき混ぜながら塗りやすい濃さを保ち、道路はかなり薄めに、道路の端っこへ石ころがたまったところやその他の地面は濃い目に塗っています。文章にするとなんのこっちゃ分かりませんが、実際にやってみるといろいろと変化に富んだ地面にできますね。

地形に変化をつけたいところは、あらかじめ紙粘土で盛り土しておきました。


道路には車のタイヤで砂利が轍になった感じも表現しています(写真だとわかりづらいですね)。

地面ができたところでバラストを撒きました。使ったのはカトーのバラスト「濃茶色」です。線路にバラストを撒いて霧吹きで濡らした後、中性洗剤を混ぜたボンド溶液をスポイトで垂らしていき、固着しました。いわゆるボンドバラスト法ですね(だっけ?)。霧吹きは100円ショップの化粧品売り場で売ってます。バラストやパウダーも飛び散らないような細かい霧が出る製品もあります。
 


平行して建物の仕上げをしています。ほとんどはトミーテックの街並み製品で済ますつもりですが、一部キットも使っています。プラキットは慣れないだけに、この仕上げに時間が掛かっていたりして・・・。