(Apr.15.2007)
レイアウト作りも終盤戦(か?)、続いて樹木の製作に入りました。どうせなら見栄えのするようにと、紅葉シーズンにしてみます。
作り方自体は書物やウェブ上に発表されているオーソドックスな技法です。自分なりに少しだけ工夫してみました。

先ずは広葉樹。使った素材はノッホの「ナチュラルツリーキット」、ウッドランドシーニックの各色コースターフです。ノッホのナチュラルツリーキットは上の写真のようなドライフラワーです。キットといってもこれしか入っていません。随分前に買っておいたものですが今も売っているでしょうか?
作った方法は、ノッホのナチュラルツリーキットを10cmくらいの長さで枝振りの良いものを選んで剪定した後、全体をエアブラシで茶色に塗ります。そのままの色だとポッキーのような色で、木の幹っぽくありません。次に、枝部分へスプレー糊を吹きつけ、ウッドランドシーニックのコースターフをパラパラと撒きます。この時の撒き加減で、茂った感じの木と枯れ木っぽい感じが表現できます。以上で完成です。まあ、昔から行われている方法なので、今さら解説もいらないか・・・?

何本か作ってレイアウトへ植えてみたところ、コースターフそのままの色だとどうも違和感があります。そこで、常緑樹にはダークグリーンを、落葉樹は適当な色のコースターフが無かったため赤・黄・オレンジを、それぞれ吹き付けてみました。せっかくの枝にも色が付いてしまいますが、これはしょうがないですかね。
どうせ葉っぱ(コースターフ)を塗装するなら薄い色のコースターフを使ったほうが良いわけので、試作以降は葉っぱの塗装を前提に枯草色のコースターフを使っています。

ノッホのナチュラルツリーキットは小スケールの樹木の素材としてはとても良いのですが、折れやすいのが欠点ですね。「Oナロートロッコモデリング」によるとマットメディウムに浸すと強度が増すということですが、手許にそれが無かったので試しませんでした。密集させて植えれば不用意に触った時でも折れにくくなるかもしれません。

背の大きい樹木を植えただけだと庭園かゴルフ場のような感じなので、潅木(木にまとわり付くように生えている背の低い木)も植えました。製作方法は大きい樹木と同じです。だた、小さい木をひとつひとつ作るのは面倒なので、大きい塊を作った後にちぎりながら植えていきました。これは何色にするか迷ったのですが、下草と同じ色にすることで、地面と一体感が生まれた気がします。ん~、それでもちょっと庭園的なので、材料にもひと工夫欲しいかも。

広葉樹に混じって何本か針葉樹(もどき)も植えてあります。これは以前Oナローで作った時の技法で作りました。
すなわち、ビニール皮膜付きの針金に両面テープを貼り、直角にシダのほうきの枝を多数貼り付け、ハンドドリルでぐりぐりとねじった後に枝振りをはさみで整え、全体を茶色で塗装し、枝にスプレー糊を吹き付けてからウッドランドシーニックのフロックをパラパラと撒いて、葉っぱをグリーン系の色で塗装すれば完成です。(字で書いてもわからないかもしれませんが、結構簡単…)
基本的に完成品でもよくあるタワシ工法なのですが、フロックを撒いて細密感を出すのがポイントです。両面テープのおかげで幹も太く見えます。この辺りも一般的な技法でしょうか。

針葉樹の素材:ウッドランドシーニックのフロック、ビニール皮膜付き針金、シダのひも、シダのほうき、両面テープ
次回は楽しくも面倒であろうアクセサリーに入ります。